アスベスト除去│ウォーター ジェット工法とは
ここでは、超高圧水を噴射してアスベストを除去するウォータージェット工法の特徴や施工方法、メリット・デメリットについて解説しています。
ウォータージェット工法に
よるアスベスト除去
ウォータージェット工法は、100～245MPa（約1000～2500気圧）の超高圧水を噴射して、アスベストを含んだ塗材の除去を行う工法です。
水を用いる工法のため、アスベスト含有層を十分に湿潤化することができ、アスベストの飛散を抑えることができますが、水圧が強いため、アスベストを含む廃水が周囲に飛び散ってしまうおそれがあります。そのため、十分な養生が必要になります。
周囲への養生はもちろんですが、廃水を全量回収しなければならないため、床面はシートで覆い、端部を立ち上げるなどして、廃水が流れ出てしまうことを防ぎます。
また、廃水にはアスベストが含まれているため、作業後には決められた処理をしなければなりません。凝集剤を加えて泥分を沈殿させた沈殿物は吸収剤などで吸着させるか、セメントで固めた上で、二重にした頑丈な袋で梱包して、産業廃棄物として処分します。上澄み水は、ろ過をした後、下水道などに放流します。
ウォータージェット工法には、専用の器具を使って、高水圧除去とバキューム車による廃水回収を同時に行うという方法もありますが、この場合、バキューム車の排気にアスベストが混ざる可能性があるので、HEPAフィルターを通して排気をするようにします。
この方法では、建物の角の部分に器具が入らずに取り残しが出てしまうという場合もあるので、状況に合わせて、他の工法と組み合わせるなどの対応が求められます。
ウォータージェット工法の
メリット
- 作業者のばく露リスクが低いと言われている。
- 水だけを使った除去作業なので環境への影響が低い。
- 湿潤化して作業するため、アスベストが飛散しにくい。
- 上塗り材と下地調整材を同時に除去することもできる。
- 他の工法と比べて施工能率が高い。
ウォータージェット工法の
デメリット
- 処理後の廃水が流出しないよう、適切に処理する必要がある。
- 高圧の水を使用するため、周囲にアスベストを含む水が飛び散る可能性がある。
- 設備コストがかかる。
- 超高圧機器を取り扱うための知識が必要。
参照元：環境省公式サイト （https://www.env.go.jp/air/asbestos/litter_ctrl/manual_td_1403/chpt3-07.pdf）
参照元：足立区公式サイト （https://www.city.adachi.tokyo.jp/kankyo-hozen/asub_tozai.html）
アスベストの
ウォータージェット工法の
まとめ
超高圧水を用いてアスベストを除去するウォータージェット工法は、水のみを使用する環境に優しい施工法です。湿潤化するためアスベストが飛散しにくいというメリットもありますが、機器を取り扱うための知識が必要だったり、廃水を適切に処理しなければなりません。
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*1 参照元：https://three-peace.jp/services/#asbestos_research
*2 参照元：https://www.eco24.jp/asbestosmenu/
