アスベストの剥離工法とは
ここでは、薬品を用いてアスベストを除去する工法の剥離工法の特徴や施工方法、メリット・デメリットについて解説しています。
アスベストの
剥離工法の特徴
剥離工法は、剥離剤という薬品を使って仕上塗材をやわらかくして除去する方法です。
仕上塗材は、建物の内外に凹凸模様をつけるなど意匠目的で用いられるのですが、通常の塗料よりも厚いという特徴があります。仕上塗材を施工する際、以前はひび割れや液だれを防ぐため、アスベストが添加されていたことがありました。塗材を塗る前にコンクリートの表面の滑らかにするために塗る下地調整材にアスベストが含まれていたというケースもあります。
アスベストが含まれた仕上塗材や下地調整材を除去する場合、アスベストの飛散を抑えるために散水しながら作業を行うなど、材料を湿潤化する必要があります(散水を行った場合、排水にもアスベストが含まれるため、適切に処理をする必要がある)。
剥離工法の場合、塗材の上から剥離剤を塗って塗材に浸透させて塗材がやわらかくなったり、溶けたりしたところを剥がしていきます。湿潤状態で作業ができるので、アスベストを飛散させる恐れがなく、レベル3で除去することが可能です。
ただし、無機系材料が結合剤となっている仕上げ材の場合、剥離剤の効果が期待できないことがあります。そのため、事前に剥離剤の有効性や使用量、作業性などを確認しておく必要があります。
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剥離工法のメリット
- 剥離剤によって湿潤化できるため、散水をする必要がない。
- 散水しないため、アスベストを含む排水が発生しないので処理が楽。
- 散水しないため、施工箇所の周囲が広範囲で濡れてしまうということもなく、やわらかくなった仕上塗材によって汚れるおそれのある範囲を養生すればいい。
- 廃棄の際、固化剤等での処理は不要。
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剥離工法のデメリット
- 塗材が軟化するまでに時間がかかってしまうことが多い。
- 剥離剤塗布後の放置時間を間違えると、表層だけが剥離し、石綿含有層の湿潤化が不十分になることがある。
壁面の改修などで既存の石綿含有仕上げ塗材が除去されず、何層にも上塗りされている場合、石綿含有層を完全に軟化することが難しいケースがある。 - 取り残しがある場合、他の工法を併用する必要がある。
- 有害性や臭いの強い溶剤を含む剥離剤は使用できない場合がある。
参照元:環境省公式サイト (https://www.env.go.jp/air/asbestos/litter_ctrl/manual_td_1403/chpt3-07.pdf)
参照元:足立区公式サイト (https://www.city.adachi.tokyo.jp/kankyo-hozen/asub_tozai.html)
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剥離工法のまとめ
剥離工法はアスベスト含有層を湿潤させて除去する工法です。しかし、剥離剤塗布後の放置時間や下地材の状態によっては、完全に除去することが難しい場合も。アスベストの撤去については、現場の状況に合わせて適切な工法を選択する必要があるため、知識や実績が豊富な専門業者に依頼するのがおすすめです。
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*1 参照元:https://three-peace.jp/services/#asbestos_research
*2 参照元:https://www.eco24.jp/asbestosmenu/